2016年02月24日

不動車のあれこれ

「走行距離1万キロ程度の極上車」を買いました!
さすがに価格もそれなりにしたようです。外観もきれいで素晴らしい! ただ中身に不安があるので万全を期してエンジンオーバーホールになりました・・・・・・
と、このようなやりとりでお預かりする車両も多くあります。
25年経過しての1万キロ。逆に怖いですよね。
今回はその例のひとつです。

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シリンダーのメッキはクロスハッチがしっかり残ってます。が、ピストンが静止してた位置あたりにひどい腐食跡があり、使用は厳しいです。再メッキまたは交換になりました。
クランクシャフトのウェブの錆もひどかったのでクランクケース内に入ったガソリンが変質して周りの金属を腐食させたのだと思います。硬いはずのメッキシリンダーもこのとおりです。


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冷却水の色はきれいな緑色でした。けれど水周りの部品には腐食跡があちこちに。もしかしたら10年以上(それ以上か)交換はしてないと思われます。
古くなった冷却水(LLC)は、アルミなんて簡単に腐食させてしまいます。主成分の錆びさせる事が得意のエチレングリコールは永久に不滅です✨ しかし抑え役の添加剤は経年劣化で勢力が衰えていきます・・

水道水で希釈したLLC はできれば2年交換推奨です。本当は水道水での希釈は良くないんですが、うちでは通常は水道水希釈のWAKO'S製ロングライフクーラントを使用してます。【開店当時調べてみたら藤沢市付近は年間通して数値が安定した軟水でした。神奈川県内でも北部や山間部は硬水に近い水もあるようです】
理想は精製水での希釈なんですけどね。(注意:硬水や井戸水は絶対NGです)

ここ最近ではパワークーラント(WAKO'S製)を使用する機会も多くなってきました。自動車業界でもスーパーLLCが主流になってきてます。これらはメーカーで精製水によって希釈されてるので水道水みたいに不純物はありませんし、荒くれ者のエチレングリコールを抑える添加剤も多く入ってるようなので交換サイクルも長いです。
通常のLLCでも水道水に不安な地域や少しでも気を使ってあげたいユーザーは希釈せずにそのまま使える商品があるので、そちらを選択した方がいいでしょう。

長くなりましたが距離の少ない車両は案外、管理が行き届いてない場合が多いので、これまでの整備の状況によっては即対策なり整備が必要かもしれません。ご注意ください。

オイルでも冷却水でも距離や時間を乗ってなければ酷使されたものよりは程度もいいんでしょうけど、自分のNSRは乗らずに大切に保管してあるから大丈夫!なんて言わないでくださいね。乗ってなくてもきちんと管理してあげましょう!!!

ラベル:修理 NSR250R
posted by ME at 22:44| 作業日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする