2010年05月05日

NSR250R よくある例

今年のGWはいい天気でしたね。
皆さんはどう過ごされてましたか?

こちらはエブリデイNSRやってます。
気まぐれな掲載になると思いますが、NSRメンテナンスでよくある例を掲載していきます。

カテゴリー「NSR250Rのメンテナンス」でまとめ読みもできる様にしました。

>>> ミッションオイル交換

オイルが糸のようにチョロチョロ・・・としか出てきません。
量はしっかり入ってます。
そこでフィラーキャップを緩めるとドバーっと。

exclamation要注意です。 Q:なぜかは下段で

DSC07337.jpg


A:クランクケース(ミッション部エア抜き用)ブリーザーホースの詰まり
 【ケースのインシュレーター上側付近にあるホース】

診断方法
@フィラーキャップ(ミッションオイル給油口のキャップ)は締めたままにしてください。
Aミッションオイルを抜く
Bサラーっと出ればOK。写真のようだとNG


注:ホース内に詰まりがなく正常な場合でも、フィラーキャップを開けた状態で抜く時よりは少しゆっくり流れ落ちることになります。

NGの場合、ホース内には何らかの詰まりがあります。
DSC07340.jpg

写真は蜂によるもの。

詰まったまま走行すると、エンジンの温度上昇によりミッションケース内の空気圧力が上がります。
逃げ場がなくなった内圧はオイルシールなど(カウンターシャフト等)を押し出してしまいます。

ラベル:NSR 修理
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2010年05月27日

NSR250R よくある例

晴れたり雨降ったり。
暑くなったり寒くなったり。
体調管理には気をつけてください。
ゆるーく連載を。

>>> キャブレターに錆やゴミの混入

DSC07567.jpg

このような光景はよく見かけます。タンク内が錆びてたり、コックストレーナーが破れてたりします。
当然、放っておくとトラブルの原因になります。

通常洗浄のみで済ませがちですが、まだまだチェックする部分はあります。

タンク内のガソリンはキャブレターに入るまでに2つのストレーナーでろ過されます。
1つはご存知コックのストレーナー。
Q:もう1つは?

A:キャブレター内のフロートバルブシート上部にあります。

注意exclamation×2 フロートバルブ穴側からエアを吹き付けると外れる恐れがあります。
 清掃にはエアを使うより、パーツクリーナーを使用しましょう。

ワンポイントひらめき
WAKO'S SUPERJUMBO がおススメです。 >> ここをチェック
結露にならず水分を残さず清掃できます。
他の商品などで、水分が残ってしまうとトラブルの原因となります!


DSC07570.jpg

DSC07573.jpg

こんなにたくさんのゴミが出た例がありますどんっ(衝撃)
(これはタンクのストレーナーにも問題あり!)
ラベル:NSR 修理 WAKO'S
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2010年06月16日

NSR250R よくある例

>>> エアクリボックスの取り付け不具合

BOXキャブ側のダクトがしっかり納まってないのをよく見かけます。
▼写真

DSC01845.jpg

DSC00614.jpg

注意exclamation×2 2次エアを吸い込み焼き付きを起こす可能性があります。慎重に作業を進めてください。

ワンポイントひらめき
@ 変形したダクトはドライヤーなどで暖めてあげると、ある程度は復元します。また冬季など外気温が低い時も暖めてから付けると楽に入ります!
A 取り付け時はエアクリーナーエレメントを外して、内側から目視確認してからバンドを締め付けてください。


「エアクリ付ければ最後」と作業工程の中でも気が緩みがちな作業です。シートのボルトを締めるまではしっかり確認して進めましょう!

ラベル:NSR 修理
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2010年08月03日

NSR250R よくある例

>>> エンジンオイルタンクのストレーナー

オイルタンクのホースに亀裂が入ってるものはよく見かけます。
早めに交換しましょう。
DSC09170.jpg

それよりも今回の話題はこちらです。
オイルタンクのストレーナーの詰まり。

DSC06535.jpg

原因:(想像)古いオイルの成分が分離してジェル状になった成分が詰まった。又は複数の種類のオイルが混ざった時に変質してこうなった。
添加剤などを混合する場合も注意しましょう。

注意exclamation×2 何度もオイルの種類を変更した場合や中古車購入時は要注意。特に中古車購入時は何のオイルが入ってるか確認しましょう。

ワンポイントひらめき
@ オイルの種類は実績のあるのもを使用しましょう。
  当店ではO/H出荷時はHONDA GR2を使用してます。
A 心配な場合は脱着清掃しましょう。


ストレーナーが詰まるとオイルポンプへのオイル供給不足となり焼き付きの原因となります。
原因不明で焼き付いた場合は必ず確認しましょう。

最後に:この事例は「よく」あるわけではありませんが、過去に2台。またその他ゴミが半分くらい覆ってるものなどは何台かありました。
2ストには重要な部分なので掲載しました。
ラベル:NSR 修理
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2010年08月27日

NSR250R よくわからない例

>>> キャブソレノイドのホース取り回し

これはどちらでもいいのですが。
MC21,28キャブレターソレノイドバルブの大気圧取入れ用のホース。バルブ本体から出るホースがすぐ折れ曲がって下に入るのが正解だと思います

それが上に乗っかってるものが多いです。
しかしサービスマニュアルには上を通すように配管図に記載されてます。
けれど実際上を通すと変な曲がりになってしまうことが多いです。

また、エアクリーナーBOXに貼り付けの配管図は下を通ってます。 いったいどっちなんや・・・

⇒上を回す
DSC07893.jpg

⇒下に折れて回す
DSC07894.jpg

車輌出荷時の状態を見ると下に折れるように取り回されてるものがほとんどのようです。

上の方がBOXを外す時3WEYジョイントが折れずに済むようですが。注意すればすむことで・・
どちらが正解ということはなさそうですが、気持ちよく付くのは下だと思います。

それよりもサブエアクリーナーの取り扱いには注意しましょうexclamation

よくわからない例でした手(チョキ)
ラベル:NSR
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2010年10月05日

NSR250R よくある例

>>> MC28のフロントフェンダー

非常に多い例です。
MC28はSTDブレーキホースのステーがフォークボトムケースの裏に付きます。

ホースを社外品に交換した場合、そのまま締め付けるとフェンダー後端がタイヤに当たる寸前まで近づいてしまいます(左右に引っ張られて変形してます)どんっ(衝撃)
※社外フェンダーはけっこう平気。

DSC08421.jpg

覗き込んでもらって、タイヤとフェンダーの隙間に指が入らない場合は写真のようにワッシャーでも挟んで対応してくださいひらめき

MC28はなにかと手間がかかるNSRです・・。

ラベル:NSR
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2010年10月30日

NSR250R よくある例

>>>NSRのシートについて

よく見かけます。
純正座布団シート前部ボルトのカバー部分の破れ。(今にもちぎれそうなのが多いんです)

DSC08615.jpg


exclamation:カバー部の裏面に張り付いてるゴムブロック部分は剥がしておいたほうがよさそうです。
ゴムブロックがくっついたままめくろうとすると、折り目がキツくなり亀裂が入りやすくちぎれそうになります。
写真のように剥がしておくと、めくり易くなります。
またボルト脱着時の工具は6角ボールポイントを使用するといいでしょう。

注:ブロック部分を剥がす時に折り目をちぎってしまわないように気をつけてください

DSC08613.jpg
ラベル:NSR
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2010年11月10日

NSR250R 未公開作業.1

やはり仕事をしていく上で、企業秘密(大げさですが)な部分はあります。
当然それを武器にして、いいエンジンを仕上げているつもりです。

そんな中でも「こんなことしてます」的な話をちょこちょこ記事にしてみます。
(特に珍しかったりすごい技術なわけではありません)


ひらめきシリンダースタッドボルトを交換する理由。

錆や伸びによる不具合での交換は当然ですが、ケース上面を慣らしたいから交換します。
メーカー出荷時に締めこまれたスタッドのケース根元は盛り上がってます。
そこで交換時には必ず修正します。

DSC05946.jpg

DSC05947.jpg

ベースガスケットは紙なので、これをしなくても自然と潰れてくれて問題は出ないとは思います。
が、4個のフランジナットを同トルクで締めこむわけですからシリンダーが傾いてしまったら気持ち悪いです。
万が一傾いたらピストンの当たりにも影響が出ます。高速域での性能にも影響します。

地味な作業ですが、自分の組んだエンジンは全て修正してあります。
特に説明もしてません。
当たり前な感覚でやってます。

こんなことしてます。
ラベル:NSR
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2011年01月19日

NSシリンダー

ホンダNSR250R等に採用されているNSシリンダー(ニッケル・シリコンカーバイドシリンダー)。
今更ですが、かなり強度のあるメッキです。

【写真1】軽く焼きついているシリンダー。
DSC08862.jpg

熱のかかり方や、焼き付いた状態によっては再メッキが必要です。
それが、軽度の場合はホーニング処理で再利用が可能な場合があります。
井上ボーリングさんの技術でホーニング処理していただき再使用しました。

ホーニングによるボアの拡大がSTDピストンの最大径(Bピストン)の使用許容範囲内だったので、元々のマークなしピストンからBピストンへの変更でOKです。

MC21/28 Bシリンダー内径
STD:54.004mm〜54.008mm
ホーニング後:54.010mm〜54.013mm(測定位置の誤差)

【写真2】ホーニング後
DSC09281.jpg

MEにて再測定チェック。1/1000mmの測定です。
DSC09257.jpg

「焼き付きでシリンダーが使えない」「新品交換や再メッキには予算がない・・」などの場合、一度ご相談ください!
:Aシリンダーの場合修復後のサイズによっては使用不可となってしまいます。

モトールエンジニア
TEL 0466-21-7881
E-mail HP 参照
http://www.moto-eng.jp/
ラベル:NSR
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2011年02月10日

質感は大切です。

NSR250Rを(全車輌ですが)整備するとき、特に気にする事が「質感」
当店に整備に来られた方は、知ってる人多いと思います。
キックアーム、サイドスタンド、左右ペダル、ブレーキ・クラッチレバー、メインスイッチ、タンクキャップ、ウィンカースイッチ等々 あげるとキリが無いです。

豪華にカスタムされてても、キックアームを開いた時に「キキー」「ギギギ・・」なんて鳴ると残念な感じがしてしまいます。
(個人的意見です)

やはり質感は大切にしたいもんです。
エンジンO/Hにお預かりしたNSRは全て分解清掃グリスアップをするようにしてます。

DSC09546.jpg

ただ、以前は外からオイルやグリスを給油してるだけでした。
それだと錆汁が垂れてきて汚れる上に見た目も良くなく、その対応をしてしまったお客様の車輌には申し訳なく思ってます。 お詫びいたします。

グリスアップされたキックアームの作動は気持ちいいです。内部のラチェットボールが「カチッ」と鳴って質感向上グッド(上向き矢印)
DSC09547.jpg

質感向上委員会 代表 藤田浩一

ラベル:NSR 修理
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